以下、備忘録的に心にうつりゆく由なしことを、そこはかとなく無責任に、書きなぐっておく。
学生インターン時代の話。
シリコンバレーで買ってきたソフトウェアを、日本向けに「ローカライズ」する仕事をしたことがある。
それはもう大変で、品質という点では目も当てられないソフトウェアだったが、経験値は上がったと思う。
一方、最近では、「ガラパゴス」という言葉をイヤというほど聞く。
正直、ウンザリだが、
「ガラパゴス化」の本質ってなんだろう、
「ローカライズ」の本質ってなんだろう、
とふと思った。
野村総合研究所は、ガラパゴス化の定義を以下のように示している。
1.高度なニーズに基づいた製品・サービスの市場が日本国内に存在する。
2.その一方、諸外国では、日本国内とは異なる品質や機能要求、さらには全く別のニーズが存在する。
3.日本国内の市場が日本特有の要求に基づいた独自の進化を遂げている間に、世界では全く別のニーズで事実上の標準的な世界仕様が決定し、拡大発展する。すなわち、製品の水準が低いレベルに止まっているにも関わらず世界的に多数派になることでより高水準な日本市場向け製品を規格争いで圧倒しうる。
4.気が付くと、日本は諸外国の動き(世界標準)から大きく取り残されている。
うーん、確かにそうなんだが・・なにか大事なものが抜けている気がする。
一方、「ローカライズ」とは、共通となる基盤を地域特性に合わせた形で提供するプロセスである。
SONYファウンダーの盛田氏が「グローカル」という言葉を使っていたけれども、
この話をする前提として、「地域最適化(グローカル)」というのは避けて通れない。
地域最適化できない商品は普及しないからだ。いかに地域のマーケットと早く容易に結びつくことができるか、というところがポイントとなる。
まずは共通となる基盤を一気に押さえ、その後、地域特性を鑑みながらモジュールを切り出していった当時のSONYの姿勢は、学ぶところが多い。
なんとも、わかったような、わからないような。
あくまでも結果論だが、ボーダレス市場に対する意欲は、恐らくどちらも変わらなかったはず。
だが、そこへ行くまでの姿勢が違ったのだ。
「ある地域で進化させたモノを、いずれボーダレス市場に投入しようとする姿勢」
と、その逆、
「まずボーダレス市場で勝負することを決めて、その後、地域ごとにモジュールをカスタマイズしていく姿勢」
つまり、
地域密着でスクスクと育ち、そのまま世界市場を目指していく姿勢がガラパゴス的アプローチだとすると、
最初から広大なプラットフォームを創出し、
モジュールを切り出すことによって地域性を高めていくのがローカライズ的アプローチ。
発泡酒や軽自動車のように、ガラパゴス的なアプローチから世界へ飛び出していった製品もあるし、
同じアプローチで世界標準にならなかった携帯電話やカーナビについては良くご存知のとおり。
さて、君ならどうする?
祇園精舎の鐘の声。
諸行無常の響きあり。
ちーん。
(無視で。)